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UCIシクロクロスチーム(Team S1NEO Loudéac🇫🇷)に所属する史上初の日本人選手、鈴木来人選手について
UCIシクロクロスチーム(Team S1NEO Loudéac🇫🇷)に所属する史上初の日本人選手、鈴木来人選手について

UCIシクロクロスチーム(Team S1NEO Loudéac🇫🇷)に所属する史上初の日本人選手、鈴木来人選手について

この度、シクロクロス種目において、現役U23全日本チャンピオンの鈴木来人選手がTeam S1NEO Loudéacに所属することが発表されました。

この取り組みに関しまして、私は鈴木選手のコーチング及び現地で独立できるまでの全面的なサポートを行う役割として、フランスの自転車機材メーカー「S1NEO」と共に約半年前から始まった準備段階に参画させていただいております。

単なる単発の選手派遣や、代理業ではなく、長期にわたる計画の一環ですので、この計画の背景や趣旨についてご説明させて頂ければと思います。

この鈴木来人選手は、クラウドファンディングを実施していますので、ぜひともご支援頂ければと思います!

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①「S1NEO」とはどんな会社なの?

「S1NEO」(エスワンネオ/フランス語ではエスアンネオ)は、フランス西部にあるAngers(アンジェ市・自分が生まれた都市でもある)に本社を置く、自転車のメーカーさんです。10年の歴史を誇り、「メイドインフランス」をテーマに掲げるブランドでありです。ロードバイクは勿論、シクロクロスバイク、グラベルバイク、トラックバイク、マウンテンバイク、タイムトライアルバイクと、自転車競技の全種目をカバーしていること、それからカストマイズできることにこだわりを持っていることが「S1NEO」の特徴です。

社長のジョアニー・デルマス氏は日本がとにかく大好きで、トラック部門のサポート選手であった5回も世界王者に輝いたフランソワ・ぺルヴィス選手が日本の競輪に招待された際のサポート等を行い、何度も日本を訪れています。「S1NEO」は2017年から「Tokyo 2020」という3年計画を実行し、アジア総代理店として「S1NEOジャパン」を立ち上げ、日本市場にも参入したばかりです。本社のジョアニー社長、それからS1NEOジャパンの岡田浩太社長は身をもって日本の自転車競技会が盛り上がることを心から願っており、機材の代理事業のみならず、様々な取り組みをされています。

S1NEOジャパンのホームページをご参照ください!

 

②鈴木来人選手はどんな選手?なぜ鈴木選手を選んだの?

鈴木選手は、長野県出身の、U23カテゴリー現役の全日本チャンピオンです。

S1NEOのジョアニー社長はもともと、日本に自転車界に参入し、発展させていきたい思いがあり、自社が運営しているシクロクロスチームに日本人選手を入れられないか、頭の中には構想があったようです。一方で私も、S1NEO Connect Teamの存在は知っており、この計画を提案させて頂いた際は、思いがすぐ一致しました。

鈴木選手を提案させて頂いたのは、自分がお世話になっている長野県、山梨県、静岡県のAJOCCシリーズ「シクロクロスミーティング」で活躍している中で、自分もシクロクロス競技の発展を図る上で代表的な選手のサポートと発信活動に関わりたいということで詳しく調べたことろ、地元の新聞紙で鈴木選手は「ロードではなく、シクロクロス競技でヨーロッパに行きたい」と述べていたことがきっかけです。そこから、最も若い年齢であるU23 1年目で全日本タイトルを取り、これからも日の丸を背負ってヨーロッパで活躍する姿が非常に分かりやすいこともあり、鈴木選手一択でこの計画が始まりました。

 

③「Team S1NEO Loudéac」とはどんなチームなの?

S1NEO本社は、世界選手権3位当に輝いたFrancis Mourey(フランシス・ムレイ)選手を中心に、2019年に「S1NEO Connect Cycling Team」を発足し、現在はUCIランキングでスティーブ・シェネル選手率いるCross Team Legendreに次ぐフランス2番目のシクロクロスチームです。

2021~2022年シーズンは、この「S1NEO Connect Cycling Team」がB&B Hotels p/b KTM(UCI Pro Team)の下部組織である「VCP Loudéac」のシクロクロス部門と合併し、「Team S1NEO Loudéac」として活動していきます。実質的に、ツール・ド・フランスに参戦するプロチームの傘下に位置づけられることになるので、プロチームのスタッフ、機材やネットワークなどが共有される部分もあり、非常に組織力の強いチームになります。発足した2019年から、「UCIシクロクロスチーム」として、UCIに登録されています

 

④そもそも、「UCIシクロクロスチーム」は、プロチームなの?

シクロクロス種目を中心に活動するチームがUCIに登録される制度がはじめてできたのは、2017年です。それまで、ベルギーではシクロクロス専門のUCIコンチネンタルチームは存在していました(2013年に、竹之内悠選手がColba-Superano Hamに所属したこともあります)が、シクロクロスチームという形では制度がありませんでした。そういう意味では、鈴木来人選手はUCIのシクロクロスチームに所属する史上初の日本人選手になります。

そして2020年(昨シーズン)から、「UCIシクロクロスチーム」の上に、「UCIシクロクロスプロフェッショナルチーム」というカテゴリーが新設されました。単なる「UCIシクロクロスチーム」と異なる点は、ロードのUCIコンチネンタルチームと同じレースに出場することができること(UCI .HC, .1, .2)、選手の最低人数(男子の場合は10名)、そして全選手に社会保険の加入が義務化されていることです。いわゆる、ロードのUCIコンチネンタルチームと同等の加盟条件になります(しかし、ロードのコンチネンタルチームの場合は加盟国によって、各国の自転車競技連盟は最低賃金等、さらなる規制をかける場合が多いです)。

従って、「UCIシクロクロスプロフェショナルチーム」ではなく、単なる「UCIシクロクロスチーム」であるため、鈴木来人選手が所属する「Team S1NEO Loudéac」は「プロチーム」とは言えないでしょう

そして、「UCIシクロクロスプロフェッショナルチーム」であっても、最低賃金等は定められておらず、「プロフェショナルチーム」であることと、すべての選手がプロ選手であることは別であり、所属チームとは関係なく、選手個人レベルで①所属チームから報酬が伴う契約の締結があるかどうか、②個人スポンサーがついているかどうか、③賞金や招待金を稼げる実力があるかどうかの3点によって「プロ選手」なのかどうかが決まるといえるでしょう。

 

⑤鈴木選手を「シクロクロス競技で日本初のプロにする」はいいですが、どうやっていくの?

上記にシクロクロス選手の収入源を挙げさせて頂きましたが、具体的には、①~③の収入源をすべて合計して、獲得していくということになります。

初年度は、まだ実績を作ることができていない段階ですので、皆様の応援に頼ることとさせて頂き、「クラウドファンディング」を実施しておりますので、是非鈴木選手を応援して頂ければと考えております。

鈴木選手は、いくら全日本タイトルを獲得したとしても、レベルの差が非常に大きいことから、ヨーロッパではほとんど評価されない成績ですので、大きな金額を負担してまで、受け入れてくれるUCIチームが存在しているわけがありません(そもそも、海外のコンチネンタルチーム以上に所属している日本人選手は、日本からのお金が動いているおかげでもある事実を知っておきましょう)。また、ロードと違って、シクロクロスの場合は安定した環境で取り組み、世界と真の勝負をするためには、1年間、自転車3台、ホイール5ペアをはじめ、とんでもない機材の台数、移動費やその他雑費等がかかっていることが根本にあります。その一部分を鈴木選手が負担し、残りの分はチームが負担するという形ですが、すべての費用は鈴木選手自身の活動に与えられることになります。そして、ヨーロッパに拠点を置くということなので、渡航費や生活費もかかってきます。

上記の負担金をカバーして、初めて鈴木選手の活動がプロ選手として成立し、それ以上に集まった金額ははじめて選手の収入になります。

従って、これからは:

①所属チームから機材等を負担して頂けるぐらいの戦力を付けていくこと(更には、報酬がもらえるぐらいの価値をつけること)

→ここは、選手本人の実力にかかります。

②日本初のプロ選手として、たくさんの日本国民に応援して頂き、認知度を上げ、個人スポンサーを募集し、広告効果としてしっかり還元される仕組みを作ること

→ここは、本人は勿論ですが、私やS1NEOの力を発揮する部分です。

③ (1)選手としての戦力と、(2)アスリートとしての認知度や広告力を伸ばした結果、大会主催者から招待金や、結果に伴う賞金にも繋がります。

→ここは、その話になった時は、多少なりエージェントの役割も担うつもりですが、結局は本人次第でしょう。

 

以上、これからは鈴木選手を応援して頂き、共にプロレベルまで引き上げていきましょう!

この鈴木来人選手は、活動を起動に載せていくためにクラウドファンディングを実施していますので、ぜひともご支援頂ければと思います!