自転車で地域&人づくり
AACAカップ第1戦、第2戦
AACAカップ第1戦、第2戦

AACAカップ第1戦、第2戦

ウェイトマシーン、パワーメーター(FSA Powerbox)、ガーミン等、東京ヴェントスとチームサプライヤーのおかげで選手として最高の練習環境に恵まれながら、練習を再開してから順調に5800kmを走ってきて、練習の数字を見ると今年の冬の課題であった3年前の体力を戻すことができたかなと思うところです。10日後の開幕戦に向けての追い込み期間が丁度今日の6時間半の練習で終わりになって、過去の7日間で810km、29時間を走り遂げました。

その追い込み期間の中で、アメリカに出張中な二戸監督の代わりに、AACAカップのチーム遠征を担当しました。AACA第1戦と第2戦が同じ週末に行われて、一泊二日の遠征でチームの若手を中心に、実際にチームプレイをしてみたり、開幕戦に向けて色々準備をしたりと充実した遠征を送りました。

今回のメンバーは以下の通り:

古田 潤 (Ventos)
増田 弘誠 (Ventos)
私 (Ventos)
永富 一騎 (Freccia)
有村 尚輝 (Freccia)

そして、膝の怪我を治療中のアレックス選手は結局出場できませんでしたが、特別スタッフとして付き合ってくれて、若手に走り方を教えたり、経験を伝えたり等と、非常に良い人だなと改めて思わせられました。

自分は、去年の第1戦で優勝、第2戦で2位という実績があるので、今年はガチで勝利を狙うよりか、調子の仕上がりに努めるのと、プレイングコーチとして若手の指導を中心に走ることにしました。

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AACA第1戦

各選手の生な走りが見てみたかったため、コースや相手チームのこと以外は、戦略的な話はしなかった。そのせいか、序盤は前方で動いていたのがほぼ私だけで、高強度をたくさん入れられたのでそれはそれでよかったが、チームプレイの面ではそれを本番でやってしまうと、全てのアタックに対応できずにチームの入っていない集団を逃がしてしまう可能性が高いので、途中から声をかけたりとチームをまとめるようにした。

そういうこともあって、中盤からはチームメイトに支えてもらって少し休むことができた。一旦、私を含める5人の逃げ(奈良から若杉選手、キナンから雨乞選手と中島選手、EQADSから津田選手、自分)ができて、各チームがちゃんと入っていてそれが行けるかもと思ったが、協調体制をとってガチで踏んでも差がなかなか広げられなくて1周回ちょっとで吸収されるので、今日はやはりゴールスプリント勝負だということが分かった。

練習の意味も含めて、古田君に調子を伺ってみると良いとのことなので、古田君に任せることに。最後の一周、有村君と増田君が積極的に動いてくれたので、集団の中で正しいタイミングを待つ。残り1キロ弱のところ、自分のスプリントを開始して先頭に出て、最終コーナーで丁度逃げていたキナンの椿選手に追い付いて、古田君にスペースを譲るために横に寄せて終了。しかしパッと確認してみると、私の後ろには入っていなくて、7~8番手ぐらいで曲がる姿を見かける。あとから聞いたところ、元チームメイトの貴行水野選手が間に入ってしまって、番手を失ったとのことだった。人としてはとても優しいが、走っている姿はフラフラして少し危険な動きをすることもある選手なので、気持ちに負けず番手をしっかり守るべきだとは言いたいところだが、焦って譲ってしまった気持ちが理解できるのは否めない。それでも4位まで上がってこられたので、残り200m私の後ろにしっかりついていれば、勝ちだったかもしれないので、今回のミスは少し残念だった。

レース後のミーティングでしっかり反省会をして、今回のミスは仕方ないことにすると、どうやれば古田君が番手を落とさないのかを考えてみる必要があって、残り2キロから1キロまでにトレインにもう一人が入って早めに引っ張ってくれれば、位置取りの戦いが激しい集団の中に影響されずに、自分の決めたタイミングと位置から仕掛けることができるので、それを次の日に活かせることに。

そして、ミーテイングが終わったら、アレックスに叱らたこともありました。古田君がイン側で抜けられるように最終コーナーで踏み辞めるのではなくて、ゴールラインまで踏み続ければ、優勝は難しかったかもしれませんが、最低でも5位には確実に入っていて、もしくは3位以内にも入れたかもしれないと。確かに言われてみると、スプリントを開始した時点で後ろを確認するべきだったかもしれないし、古田が付いていないことを確認できていれば、もう少しだけ踏んで、コーナー手前で丁度椿選手を抜けることができていたら、差が付いて1着すらできていたかもしれません。終わったことなので仕方ないけど…確かにな、と思わせられました。

AACA第2戦

僕自身は沖縄の公式開幕戦に向けて、早起きをして朝食をとる前に1時間半走りに行ってきました。前日と違って、今回は事前ミーティングをしっかりと行って、土曜日の反省点とミーティングの意見交換を踏まえて、作戦を決めました。その作戦は、レースを2つに分けることでした。残り3周のところまでは、前日上手く出来なかったチェックの交替で逃げに必ず一人の選手以上を送り込むことに集中して、それで逃げが決まればそれで行く。残り3周では集団が1つの状態な場合は、スプリント体制に切り替えて、今回は3人のトレインを組んで、増田~古田~トムという順番で挑む。有村と永富のフレッチャ枠は、残り半周まで交替でチェックに入って回らない作戦。

しかし、レース会場に着いたら、とんでもない風が吹いていて、微妙に横風だったので、レースの展開に大きく影響を与えそうということで、もう一度ミーティングを行いました。最初に決めた作戦を忘れずに、後手に回らないように、更に早い段階で、更にまとまった状態で展開を作ることに。ウォーミングアップのときに、横風を実際に走って、横風の未経験な若手選手にどういう風にを走ればいいか簡単な講習会をしてから早めにスタートラインに並びました。

前からスタートを切ったということで、前日の優勝者、雨乞選手のファーストアタックに増田と私が付いていて、少し差が開く。当然、集団がそれをなかなか許さないが、すぐのカウンターで数人の選手が先頭に出て、それに僕が再び反応して再び差が開く。

しかし、横風を走れない選手がほとんどで、「右に寄って」と何回叫んでも反応がないので、選手が一人ひとり千切れていく。勿体ない…けれど一人がけが生き残る。この選手も横風が全く走れない状態だが、彼は実力があって、私の指導でペースを上手く管理しながら、差を広げていく。

後ろに振り向いても集団が見えないぐらいまで差が開いた時点で、「少し余裕を持って後ろの様子をみよう」と指示を出す。4周目辺りでは、15人ぐらいの集団が追いつきそうになって、そこに古田がしっかり入っている。キナンからは1人しかいないからか、協調体制がすぐに整っていて、ローテーションが綺麗に回っていく。

すると、キナンの選手がいなくなる。理由は分からないが、キナン2人を含む4人の追走集団が出来ていることは確認できる。それでキナンが追いついていくかと思ったら、甘いな…と思いながら全員で更にペースを上げて差が再び開く。

この逃げが勝ち逃げということが中盤辺りで明らかになる。古田君に調子を聞いてみると、あまり良くない…ということで自分は力を溜める。周回賞のベルを一回しか聞こえない(周回賞がいつあるかは非常に分かりにくいけどお金が付いているわけではないからいいか)けど、その時はしっかりとる。相変わらず調子がいい、余裕を持てて快適なレースを送っていく。

ただ残り3周のぐらいのところで元チームメイトのおっぺい選手がアタック。力はありそうだが、FTP走が苦手だから一人ならすぐに戻ってくるから心配ない…と思った通りに戻ってきてくれる。しかし、それで激しいアタック合戦が始まる。始まると調子が思ったより全然悪いことに気が付く…あれ、余裕がなくなっている。同じタイミングで古田君がいなくなるし、相当マークされてる…それでも自分で狙っていかないといけないけどきつい…という不快な状況にいきなり変わってしまう。

どう動いても、勝負が手に届くパターンが見えてこない。インタープロの二人が当然、一人ひとり仕掛けていく。そしてそれに津田君が必ず付いていて、私も何とかついていくときに力の差を実感する。序盤であんなに余裕を持っていたのに、前日そんなに強く感じなかったのに…と悩みながら最後の一周を向かって、ハンガーノックだということに気が付く。

そのとき、優勝がもう手に届かないことが明らかになっていて、どう食らいついていけるかにしか頭が回っていなかった時点で、おっぺい選手が前で差を開ける。それに一度反応するも、しっかり付いてくるし、おっぺい選手の加速の方はパワーがあって、残り半周ぐらいでおいていかれて、完全に撃沈。

結局、インタープロ勢も中学生の津田君にボコボコされて彼が圧倒的に単独で優勝する。

きつい強度を落としたあとは、どれぐらい力が抜いているかに気が付く。なんとなくゴールラインまで辿り着くが、通過して自転車を降りようとしたら、倒れそうになる。

原因は、朝練に出たのは問題ないですが、食べずに行ったし、補給食も持っていなかったので、途中で食べることもできませんでした。そして、スタート3時間前に取った食事は、食パンとジャム6枚のみ。白いパンは、炭水化物ではなくて、長く持つエネルギーになるのではないので、それが朝練の回復に全部使われてしまって、スタートラインに並んだ時は既にハンガーバンクになりかかっていました。

既に分かっていたことなので、トレーニングレースであっても、勝負から外れられたことをやってしまったのは勿体ないし、自分らしくないミスでもあります。節約をした過ぎて、変なことをやってしまいましたが、今度こそ食事を軽視せずに、パーフォーマンスに関わっている全ての細かいことにも集中を向けます。

さて、今週末は最後のトレーニングレースとして疲労が付いた状態で川島クリテリウムに出場するので、古田君のトレインの組み方を中心に動いてみようと思っています。次の週は、自分のために動くことになるので、そのときはガチで走って勝負に入れるように、いや、勝利できるようにしっかり走りたいと思います。