大磯クリテリウム
大磯クリテリウム

大磯クリテリウム

12月上旬からチーム練習を週に2回のペースで重ねてきて、沢山の新加入を迎えたチームで走ることに慣れながら、基本能力を磨いてきた。1月中旬になって、ようやく強度を入れ始める時期がやってきたということで、レースの感覚を取り戻すためにチームで大磯クリテリウムに参加することを決めた。

前日、5時間ほどのチーム練習も行ったし、翌日から雪が降る見込みだったため、ほとんどの選手にとってこの大磯クリテリウムはサイクル最後の日だったので、かなりの疲労が溜まっている状態での参戦だったが、それでも現時点での力を尽くして良いリザルトに期待していた。尾根幹のセブンイレブンで集合して、ヴェントスとフレッチャエリートクラスの参加選手に加えて、応援に来てくださったサポーターさん、そして練習のために付き合ってくれた古田潤君というメンバーで自走まで会場に向かった。

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途中のコンビニ休憩で簡単なチームミーティングを行って、チーム力を上手く使うことによって、ヴェントスに有利な展開を作っていく作戦を決めた。しかし、今回のレースは良い選手が数人揃っていたため、それほど簡単に決まらないパターンになる可能性は十分あるということも挙げておいた。

序盤は少し様子を見たかったので意識的に後ろに並ぶも、ペースが思ったよりも速くて、前に上がるために力を使わざるを得ない。しかし力を使っても疲れてくる感覚がないので、自分も激しいアタックに挑戦してみることに。差をつけることに成功しても、決定的な逃げには繋がらない。力はあるが疲労の影響か高強度不足かなかなか出し切れない感じもする。いつの間にか集団がかなり絞られてきて、20人の中で周りにチームメイトは3人残っているが、チーム内では私を含めて圧倒的に抜ける選手はいないので、攻めていく立場ではなくなってきたと判断して、アタックをかけるより付いていく作戦に。

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(c) K.Kazuma

しかし、後半は思った以上に回りの選手が少し垂れてきて、前半より楽に動くことが出来る。登りも風もないのに集団は有力選手に絞られてきて、スプリントになる可能性がまだ高いにしても、場合によって決まる可能性もなくはないと判断する。ラスト5週でヴェントスの選手を含まない4人の逃げが形成されて、やばいと判断してブリッジする。有力選手が数人入っていたし、かなり大きい差ができたので、「このストレートで集団が詰めてこないと決まるぞ」と思って全開で交替するも、ぎりぎり追いつかれてもとの状況に戻る。2人の選手がカウンターで先頭に出るのでチームメイトを呼ぶが、誰も上がってこない。ブラウの小野寺選手に付いて2番手に立つが明らかに一番強い紺野選手のチームメイトも入っているので、交替を求められれば終わりという不快な状況になってしまった。しかしなぜか小野寺選手は一度も振り向けることなく、ラスト一周で差を詰めてくれる。そのタイミングで山岸選手がアタックするも、誰も驚かずすぐに付いていく。自分は最終コーナーの手前で4番手から3番手に上がって、紺野選手の後ろという完璧な位置に付く。

しかし紺野選手がスプリトをかけないので一瞬迷って、後ろから抜かれたくないので早い段階で行くことに。追い風ということもあって他のカテゴリーでスプリントを始めた選手が勝つと確認していたので行けるかと一瞬思ったが、後ろから圧倒的に抜けられて、何もできずに5番手フィニッシュ。

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位置取りが上手くできたが、タイミングが合わなかったのか、力が足りなかったのか最後のすスプリント勝負がうまく行かなかった。集団スプリントを制したことが数回あるが、その中登り力、位置取りとコーナーの技術を活したことが多くて、直線のスプリントは割と苦手意識がある。最高パワーも1060w程とウォームアップの方がパワーが出た。加速力が前より低くなってしまったのか、完全に力勝負で負けてしまった。調子がまだまだ上がっていないがJプロツアーのクリテリウムで何ができるかできないか、そしてチームとして何が課題になりそうかということに対して参考となりそうなレースだった。

去年も参加していた大磯クリテリウムだが、今年は全く異次元レベルのレースだった。後半は強度が少し落ちてきたが、前半はフランスのカテゴリー1に近いレベルではなかったかなと思っている。観戦してくださった方々も多かったし、主催側もかなり盛り上がったのではないかと思うので、今後は日程がJBCFレースに被らないように意識して頂いて、今後もレベルの高いレースにしていきたいと思っています。

来週は疲労を抜けてより高いコンディションで東京ウインターロードレースに参加する予定です。まだトレーニングレースという形だが、そこは本気で狙って行く気で挑みたいと思います。