自転車で地域&人づくり
外国人選手の意見 第2回
外国人選手の意見 第2回

外国人選手の意見 第2回

日本は、世界のGDPランキングの中で3番目の順位です。人口は1億2700万人(フランスの倍) でありながら、ワールドツアーレベルで活躍している選手の人数は2人のみです(フランスより26倍少ない)。

現在、日本人選手でプロを目指す者ならばいつか海外へ行きヨーロッパでのサイクリング界へ挑まなければならない、それが当然のことのように考えられています。

日本では、自転車界全体のお金が無いわけではないし、才能のある選手がいない訳でもありません。毎年、さいたま市はツールドフランス・さいたまクリテリウムに世界レベルの選手を招集するために、何億円も投資しています。片山右京氏が自ら創設し指導しているチームのように、レベルの高い組織も存在しています。

では、それにもかかわらず、何故なかなか日本人の世界レベルのプロ選手が出て来ないのか?日本は一体どんなミスをしているのか?

原因はきっと色々あると思います。

まず、ヨーロッパでは自転車競技連盟が複数ある国は存在しません。日本では、2つでも3つでもなく、5つも(!!)あります。この様になっている原因は自転車の歴史、文化の違いによるものだと思いますが、最も大切なことはそれが選手のためになっているのか?ということです。エントリー費、ライセンスの申請費、レース数、組織のレベル等を見ると、選手第一で組織されているとは思えません。もちろん、これらの組織は自転車競技の発展を大切にはしていますが、結局は自転車社会の為ではなく、自らの会社のために動いているように見受けられます。

また、シマノレーシング、那須ブラーゼン、宇都宮ブリッツェンのように外国人が加入できないチームがいくつかのあります。勿論、これらのチームの指針や方針があるとは思います。国内では、彼らは最も強いチーム達です。しかし海外に出て見るとその差は大きく、上にステップアップしていく様な選手もあまりいません。例え、プロになる意欲と才能がある日本人選手がいても、この様なチームに加入すれば、国内レベルに留まってしまいます。
もしくは、海外に行ったとしてもなかなか適応できず、海外レースを走ったというだけで沢山のことを学べる訳ではありません。

日仏サイクリングクラブ結成から、ニールプライド南信スバルサイクリングチームとなるまで10年に渡りチームの母体は存続してきました。その中で、「フランス人選手と日本人選手が共に生活し日々を重ね、自転車の文化を学んでいくことができる環境を与える」というプロジェクトを継続して行ってきました。チームは今年、Jプロツアーでのチームランキングで22チーム中5位、UCIコンチネンタルチームを除いた中では一位になりました。我々の後ろにはいくつかのUCIチームがいます。それにも関わらず、日本人選手からの加入の応募は…一件しかありませんでした。

選手、連盟、他チームに考えていただきたいです。
本当のプロ選手を育てたいのならば、その高い志望に合わせて行動するべきです。

よろしくお願いします。

One comment

Comments are closed.